尾道建造物 浄土寺と西国寺

先日、尾道結集寺院の勉強会がありました。
名付けて「尾道市の中世建造物~真言宗の観点から~」
講師は広島大学名誉教授 三浦正幸先生

実習の場は、いつもお参りしている浄土寺さんと西国寺さん。

いずれも真言宗寺院で、私も何度も法要のお手伝いや研修会でお参りしております。

実はすごい建造物だった!!!ということが改めて分かりました。
(もちろんわかっていましたけど)

仏教寺院の建造物の基本は奈良時代にさかのぼります。その原点は中国の宮殿だそうです。

大寺院の本堂はそもそも「金堂」と言われていました。
金堂は基本的に僧侶のみが拝む「内陣」のみで、中世あたりから世俗の人も礼拝する「外陣」が取り入れられ「本堂」と言われるようになったそうです。

浄土寺:本堂(1326年 鎌倉時代建立)の外陣と内陣に対応する扉の違い。

屋根の「組物」は「唐様」と「和様」があるそうですが、真言宗はオーソドックスな「和様」がほとんどだそうです。
その組み物で「格式」が分かるそうです(見る人が見たら「格」が分かってしまうんですね 汗)

浄土寺多宝塔の組木。二階部分の方が複雑な作りで、一階部分の方が「手抜き」であるのは、本来一階部分の屋根は無かったからだなのだそうです。
(お大師様が持ち帰られたインド的な仏塔は上に屋根があるだけでしたが、雨の多い日本では下の部分に屋根を付けたほうが、雨の跳ね返りを防げたそうです)

阿弥陀堂の屋根は寄棟造(本堂は入母屋造)

格式でいうと「入母屋造」が最高なのだそうですが、阿弥陀堂は在家の方々が念仏のため集まるお堂だ、ということで、敢えて「寄木造」にしているとのことでした。
屋根でも格式が分かってしまうのですね。(汗 汗)

所変わって西国寺さん。

先生曰く「中世の最先端技術を果敢に取り入れた浄土寺と比べ、西国寺は伝統に沿った、質実剛健的な建築様式である」とのこと。

西国寺大師堂、側面から見た図。
内陣(仏様の世界)と外陣(礼拝スペース)では屋根が違う。これはかなり珍しいことだそうです!

三重塔。三重塔の裏にある五輪塔。

たくさん教えていただきました。伝統を大切にしていきたいです。

jisui の紹介

蓮華寺住職の長女として生まれる。大学卒業後、塾講師、学校教諭(英語)を経て高野山尼僧学院にて修行。金剛流御詠歌教師。高野山阿字観指導者。主婦業、育児をしながら壇務をし、月に一度高野山で仏教の勉強をしている。趣味は旅行。
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