葬儀は時を選びません。瞬間瞬間で選択をしていかなければなりません。

葬儀及び満中陰までの流れを説明しています。
よかったら参考にしてください。

【葬儀の流れ】
愛別離苦。私たちは、愛しい人といつか別れなければなりません。悲しみを抱えつつもお別れの儀式を執り行うことはご遺族の方にとって大変なご負担を伴うものかもしれませんが、大切な方があの世で仏様の仏弟子となり、生前の苦しみから解放され安らかな後世を送られることを菩提寺として願っております。

病院などで危篤を告げられたら、まず葬儀会館に連絡することが一般的になりました。
蓮華寺へは昼夜構わずご連絡ください。枕経に伺い、今後の流れの打ち合わせをいたします。
当寺における一般的な流れは以下の通りです。

① 枕経(臨終者の枕元での読経。読経中、末期の水を皆さん順に差し上げます。お亡くなりになって、自宅や葬儀場にて安置されて間もなく)
※自宅でされる場合、枕飯を炊いてあげて下さい。
※御通夜と葬儀の日程打ち合わせ。戒名・僧侶の人数なども決定。
※戒名は生前授与も行っております。生前授与(逆修(ぎゃくしゅ)戒名)は古くから生前に徳を積む善行として捉えられていました。ご相談ください。

② 御通夜(本来は、夜を徹して死者の冥福を哀惜の念を込めて祈る。葬儀の前日の夕方もしくは夜。30~40分程度)

③ 葬儀(亡き方が仏弟子となり、修行の道に入り、自己の仏性に目覚めることを願う儀式。真言宗では弘法大師伝来の密教作法を執り行います。1時間程度)

④ 火葬(斎場での最後のお別れ。読経供養します)、収骨

⑤ 仕上げのお勤め(ご依頼があれば読経供養しております)

⑥ 中陰壇(後飾り)設置(葬儀社が設置することが多いようです。ご自身でもできます)
中陰とは「まだ魂がこの世にとどまっている」ことを表し、四十九日までは亡き方は中陰の状態でありますので、できれば毎日お水やお茶、ご飯をお供えしてください。

⑦ 七日勤め(四十九日まで七日ごとに、亡き方がより良いお導きを受けられる為に近親者によって営まれる法要。最近では初七日は葬儀後、日を繰り越して行うことが増え、二七日から始めることが多いです。時間はご家族の都合に合わせて30分程度。読経後、お経の解説をしたり、亡き方の思い出などをお聞きしています)

⑧ 満中陰(四十九日)法要・納骨(次に続く)

①→②→③は通例3日間ですが、③が友引の日に当たったり、葬儀場の都合で、①→②まで日数がかかることがあります。(①が未明や早朝に行われた場合、①と②が同日に行われることもありますが、少し慌ただしいかもしれません)

【満中陰法要までにやっておくこと及びその後の流れ】
満中陰とは?
 亡くなってから49日まではまだ魂がこの世に留まっている中陰(ちゅういん)(中有ともいう)の状態であり、あの世では七日ごとに冥土の王との対面が行われ、その前日には遺族の方々によって七日勤めが行われます。
お経の功徳が届けられることによって、故人は仏様よりお導き、お諭しを受けることができます。大切な方が旅立たれ、悲しみや様々な思いがよぎる時期ではありますし、残務処理をこなす傍ら、日常生活を送ることは心身共に大変とは思いますが、ご遺族の方々は、亡き方があの世でしっかりと仏道修行に励めるよう、どうぞ供養に専念してください。
また、古来より忌中は殺生につながる行為(猟等)や派手な行事は控えるようにといわれています。

【満中陰の法要とは?】
 満中陰法要とは、中陰が満ちる満中陰にあの世での行先が決まり、仏としての道を歩むのが決まる重要な法要です。
(五七日では閻魔大王との対面があり、いよいよ行先がほぼ確定し、地蔵菩薩のお導きがあることから、五七日を満中陰とすることもあります。)

①中陰壇設置
最近は葬儀屋さんが葬式終了後設置してくれます。自分でも設置できますので、お尋ねください。毎日お水・できればお茶・炊き立てのご飯をお供えしてください。お供え物はお菓子・季節の果物など。御霊供膳は七日勤めの時にお出しするとよいでしょう。肉・魚・匂いのキツイ野菜(玉ねぎ・ニラなど)は避けます。

②塗のお位牌を依頼しておく
〇「真言宗」であることを伝える 
〇夫婦位牌か一人位牌か 
〇仏壇の大きさ・ご先祖様とのバランスを考える(デザイン・高さ)ご先祖様のお位牌がある場合、直接仏壇屋さんに持っていくとよいです。

③新仏のお家は仏壇を新たに設置し、開眼作法も済ませておく。

④満中陰法要の時に納骨をします。
〇納骨するお墓がある場合→戒名彫りを墓石屋さんに依頼(早めに連絡してください)
〇納骨するお墓が無い場合→即座にお墓を建てる必要はありません。(以下参考にしてください)

 (い)墓地がある場合
  →墓標を用意し寺に持って来てください。(墨書きをします)その後の流れは直接お話しします。

 (ろ)墓地が無い場合
  当山には、福山西インター近くの今津墓苑北西に檀信徒専用「西坂墓苑」がありますので、参考にしてください。

 (は)諸事情で納骨堂か供養塔に納めたい場合
  当山では納骨堂(個室形式、蓮華寺境内)及び永代供養塔(合祀(ごうし)形式、西坂墓苑内)がございますのでご相談ください。

⑤満中陰法要当日
お供え物(季節の果物・お菓子・お花・できれば青白餅)
葬儀の時の塔婆2本 お位牌2体(白木・塗) お骨
御霊供膳
イラスト http://www.nanshoin.com/staticpages/index.php/sanjusan を参照してみてください。

肉・魚・匂いのキツイ野菜(玉ねぎ・ニラなど)は避けます。

お墓勤めのお花・線香・ローソク・水、お供えは法要の時のものでも可

寺で営む場合(あげ法事)→上記のもの(御霊供膳以外お持ちください。ただし、お供えの入れ物(三宝(さんぼう))や花瓶は家庭用より大きいものとなります)

⑥写経 納骨までに般若心経を写経されるとよい供養になります。写経用紙は寺に在庫がありますのでお声がけください。

⑦その後の法要について
〇百箇日法要―親族で行う小さな法要ですが、満中陰が第一次浄化とすると百箇日は第二次浄化であるともいわれます。法要の後、親族のみでお墓の様子を見て、塔婆を立てます。

〇初盆―満中陰を終えて初めて迎えるお盆(注:7月中旬以降に亡くなった方は初盆は翌年となります。ご確認ください)祖霊となってまだ日の浅い故人を丁重にお迎えします。

〇回忌法要
 亡き方は、回忌ごとに仏様とのご対面がありますので、法要の功徳によって回向します。法要の功徳は甚深で親族にも廻ってまいります。法要後は墓参りをし、塔婆を立てます。 
法要は寺でも営むことができますのでご相談ください。
 回忌法要は、一周忌は没後満一年、「~回忌」は数え年です。

当山では
一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十五回忌、三十三回忌、五十回忌 をご案内しております。

 あの世での仏道修行は三十三年で明け、五十回忌は晴れて大先祖となったことを慶ぶ法要です。
例:平成30(2018)年2月23日にお亡くなりになった場合、
2019年が一周忌、2020年が三回忌、2024年が七回忌となります。

〇寺の年中行事における先祖供養(ぜひ法要に参加してください)
4月29日(昭和の日)13時~
  土砂加持法要  塔婆供養あります
8月最後の土曜日夕方5時~
  施餓鬼法要  流水灌頂による塔婆供養あります

⑧その他(初めて檀家になる方へ)
年会費について
檀家の皆様には年の暮れに会費として三千円(初穂料と初祈祷門札納め料)をいただいております。地域の役員さんが個別に訪問します。近くに役員がいない方、遠方の方は寺から直接依頼しております。出費多端な折、大変恐縮です。寺院運営の為、弘法大師の法を弘めるため、大切に使わせていただいております。