本日で終了 最後のお言葉

本日8月15日をもって全お盆づとめを終了しました。
お世話になったすべての檀家様に感謝いたします。
コロナなどの都合で託して下さった方々の為には、本尊阿弥陀如来及び不動尊の御前にて供養させていただきました。
(永代供養の各霊の供養も共に)

嬉しい出来事、哀しい出来事も共有させていただきました。

先日、20歳で終戦を迎えた亡き母上の思い出も聞きました。

広島の中心部で勤めていたその女性は、広島に直に爆撃が投下されるだろうと父親に説得されて福山に帰りました。
その数日後に原爆が投下されたということです。お母様は戦争について口を固く閉ざしていたそうです。

しかし、そのような影の部分を感じさせないほど、何にでも積極的な人柄であったそうです。

そのお母様は、この世は移ろいゆくことを身に沁みて理解されていたことでしょう。

私は釈尊の最後のお言葉を思い出しました。

「この世は移ろいゆく。だからこそ励め」

この世は移ろいゆく、だから努力してもムダなのだ、ではなく、前向きに取り組んでいきなさい、と。

前向きに人生を楽しんでいらっしゃった女性から、さまざまなことを考えさせられました。