清掃日は23日 絵解き法話無事終了
【お知らせ】清掃奉仕日は23日(木)7時~8時となりました。よろしくお願いいたします。
おかげさまで、釈迦涅槃図絵解き法話は無事終了いたしました。
令和3年約100名の方々にお越しいただき大修復の喜びを共有しましたが、2年ぶりの一般公開初日には約15名の方々にお越しいただきました。(去年は納骨堂参りや法事の檀家さんにご案内しました。それでも約50名の方々に涅槃図を拝んでいただきました)
今回の目的は以下の通りです。
①月遅れの涅槃会(3月15日)に近い日にちに、お釈迦様の徳を称える。→蓮華寺なりの涅槃会
②直接目で触れていただき、文化財の大切さを知っていただく。(自坊の涅槃図は江戸中期作と鑑識)
③お彼岸に近い日なので、お釈迦様の涅槃のありようを通じ、大切なご先祖様へ思いをはせていただく。
今回は、登場人物の単なる説明ではなく、お釈迦様の最後の旅を中心に、物語風に構成し、より身近にとらえ、より感情に届くような内容を心掛けました。
なるべく伝承や仏典に沿いながらも、感情の自然な流れを重視し、一部創作も加えました。
まだまだ改善すべき点はありますが、物語風はおおむね好評でした。
お釈迦様の最後の言葉の数々、、、本当に心に染み入ります。仏教徒であることに感謝いたします。
台本から一部抜粋いたします。
最後の旅の出発です。
「阿難よ、私の体は衰えた。お前に質問をしよう。ここに八十年回り続けてきた古い車がある。その車輪の軸が破れ、車はもう回らない。なぜだ?」
「それは、、、80年間回り続けた古い車だからです。車としての寿命が来たのです」
「その通りだ。この古い車のように私のこの世での体の寿命が尽きた。私が衰えたのは、これから大いなる涅槃に入るからだ。」
「大いなる涅槃、、、そ、そんな、、、、。では、お釈迦様がこの世から姿を無くされるということでしょうか?」
「そうだ。この世で姿かたちあるものはすべて移り行く。それが真理である。」
阿難尊者の目から、大粒の涙がこぼれます。
「阿難よ、何を泣いているのだ。悲しむことはない。」
尚、以下の方々にお世話になっております。まことにありがとうございました。掛け軸を仕舞う時もどうぞよろしくお願いいたします。
12日(日)役員有志による掛け軸掛け及びビデオを交えながら仕舞い方の練習
14日(火)有志による事前準備
16日(木)有志による事前準備、受付
また、この度の物語風絵解き法話は、去年参拝した善光寺市の西光寺様にて拝聴した絵解き法話が原動力となっております。感情のやり取りによるストーリーの展開は聴衆をひきつける力があることを再認識し、拙いながらも自ら台本を作りました。
参考文献は以下の通りです。渡辺照宏著『新釈尊伝』新潮社、 竹林史博著『涅槃図物語』大法輪閣、竹林史博著『涅槃図絵解きガイド』青山社、西村公朝著『釈迦と十大弟子』新潮社 最後に、絵解き法話を導いて下さった京都のK上人に深く感謝いたします。