裂選定いたしました 

昨年、本格的な調査が行われた十三仏来迎図。その時、かなり劣化が進んでいるとの助言をいただき、どうしたものかと困っていたところ、篤志者の方が現れ、修復に出すことができました。

釈迦涅槃図と同じ、金沢市の石川県修復工房さんにお願いしました。今回も金沢美術工芸大の荒木先生にアドバイスいただいております。

いよいよ裂を選ぶ段階に入り、「五十年か百年に一度の修復になるでしょうから、直接目で確かめて選んだ方が良いですよ」と、荒木先生にご助言いただきました。が、裂の組み合わせに関しては本当にズブの素人で自信が無いことを正直に告げたところ、強力なアドバイザーを呼んで下さいました。

宇治の平等院のご住職が他の御用で荒木先生と打ち合わせをされる日に、時間を取って下さることになったのです。

平等院正面扉絵の作者である貞綱のご縁がこのように続いていること、心より感謝しています。

裂の組み合わせの候補が数パターンくらいありました。いろいろ組み合わせていく中で、最終的に2パターンに絞られ、、、

①篤志者の父上が徴兵経験があり、世界平和に繋がるイメージ。

②弘法大師お誕生1250年という「慶」、また晋山式という「新」のイメージ

(11月4日を予定しております。改めてご案内致します)

③中廻しの裂の名前が「蓮華」だった!

ということで、最終的な選定を致しました。

緊張感に溢れた1時間でした✨

神居ご住職、荒木先生、修復工房のスタッフの方々、本当に有難うございました🙏

晋山式には皆様にお披露目できると思います。楽しみにしてください😊