企業研修会の感想
皆様、こんばんは。
青森県の地震、佐賀県の火災、その他の被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。一日も復旧されることを願っています。
先日、地域の会館で防災学習会が行われ、参加しました。地震が起きたら火の元を消すのは当然のこととして、ブレーカーを落とすこと(大地震後電源が再開されるとき、ショートにより火災が起こるリスクがあるそうです こ、こわい)等、新たな発見もありました。
そして、緊急時には、普段からの地域住民の結束力が問われるのだと感じました。私も反省することだらけなのですが、避難所に行く際には、何が最低限必要なのか、公的機関からどういうものが提供されるのか?まだまだ知らないことだらけです。知っておけば、緊急事態時に少しでも焦ることなく過ごせると思います。ということで、まずは非常食、買いに行くぞ!
さて、以前お伝えした蓮華寺で行われた企業研修において、参加者の方から感想が届きました。(当日は蓮華寺住職による「般若心経入門」と代表からの講話がありました)
ビジネスにおいて、「自分事」として仏教を理解しようと努力されている姿勢に、私自身、非常に感じることろがありました。許可を得て、一部ご紹介します。
今回の研修を通じて、仏教の教えと経営の視点が融合することで、心の基礎を整えることの
重要性を再認識いたしました。変化を受け入れ、他者と協調し、偏らずに判断する姿勢が、
現代社会においても普遍的な智慧であるとされており、今後の仕事や生活に活かしてまい
りたいと存じます。(男性)
今回の「いきる般若心経入門」の講座では、釈迦の生涯と仏教の基本的な教えを通して、「心
の持ち方」について深く考える機会を得ました。釈迦が王子としての地位や富を捨て、人の
苦しみの原因を探し求めた姿に、真理を追い求める強い意志を感じました。特に「四苦八苦」
や「諸行無常」という教えは、現代を生きる私たちにも大切な気づきを与えてくれます。仕
事や人間関係の中で、思い通りにならないことや変化に直面したとき、「すべては移り変わ
るもの」と受け止めることで、心が少し軽くなるように感じました。また、「悪因悪果・善
因善果」という考えからは、自分の行動が必ず結果として返ってくるという因果の法則を意
識するようになりました。日々の小さな言葉や態度が、長い目で見れば自分の人生を形作づ
くっていくという教えは、仕事にも通じるものだと思います。結果を焦らずに、善い行いを
積み重ねていくことが大切だと感じました。今回の学びを通して、目の前の出来事を丁寧に
受け止め、自分自身の心を整えながら生きていくこの大切さを実感しました。(男性)
「生存においてすべてのことは思い通りにならない」という前提をもって事に当たり、
「苦(思い通りにならないこと)は本当に苦なのか」という問いかけで苦の中の楽を見出し、
「自らをよりどころにする」強さをもって自律的に行動していけるようにする。(男性)
「諸行無常」とは、すべての現象が常に変化し続け、決して同じ状態にはとどまらない
という心理である。仕事現場でも、環境・人・市場が常に変化している。変化を恐れて
過去のやり方に固執すれば、成長の機会を逃してしまう。無常を受け入れることは、変
化を前向きにとらえる姿勢につながる。
「諸法無我」は、すべてのものに独立した「我(固定的な自我)」が存在しないという
教えである。個人の力で成り立っているように見えても、実際は多くの人や環境の中で
支えられている。職場でも、自分の成果は他者の協力や顧客との関わりの上にあること
を忘れてはならない。無我の理解は感謝と協調の心を育てる。
「中道」とは偏りのないバランスの取れた生き方を示す。極端な執着や拒絶を避け、柔
軟に物事を見つめる姿勢である。例えば、仕事において「利益だけ」「効率だけ」を追
い求めるのではなく、社会的意義や人の心を大切にする視点を持つことも中道である。
調和のある判断が、安定した組織運営や人間関係を生む。
私は、「変化を受け入れ、他者と共に生き、偏らずに判断する」という三つの心構えが、
現代の社会においても普遍的に通じる智慧(真理を見通す深い理解)であると感じまし
た。
このような教えを日常や仕事に少しでも生かしていくことが、より穏やかで確かな生き
方につながるのだと思いました。(女性)
