般若心経秘鍵の研究

尼僧学院の恩師、米田弘仁先生が「般若心経秘鍵の研究」をこの度上梓されました。500ページに渡る労作です。

般若心経は経典なのか、陀羅尼(真言)なのか?

1200年前にお大師様は世に問われました。御著作「般若心経秘鍵」にて。

米田先生著「般若心経秘鍵の研究」はコロナ禍で37回に渡るオンライン講義が結実したのものです。私は広島にいながら、北海道の先生の講義が拝聴できました(全てに万全の体制で臨めた訳ではありませんが💦)。講義中、今までと違う漢文の読み方を紹介していただき、お大師様の考え方に「スッキリ」したのを覚えています。


とにかく、一言一句、真っ新な状態で向き合い、弘法大師空海の真意に迫る手法は気が遠くなる作業だと思います。

これは絶対後世に残し、世に問うべきだ!と勝手に思っていましたが(上から目線ですみません💦)、コーディネーターの方々が出版に向け、奮闘されていたのですね。

先生が常に「アップデート」され、理解を進化(深化)させていかれるお姿から学ばせていただいております。

決して安易に分かる内容ではありませんが、お大師様がどのように般若心経を理解されたのか、多いに導いてくれる一冊だと思います。